comoy’s blog

30代女子の頭の中イロトリドリの独り言ブログ。

出会いと別れの季節

3月はなんとなく気忙しく、

特に毎年、卒園卒業の季節になると

訳もなく胸がざわざわする

 

朝仕事に行く途中の通勤路で

自分が卒業した母校の門から

袴姿をした女の子達がゾロゾロと出て来た。

みんなまだ卒業式の興奮が覚めぬような

紅潮した顔で

色とりどりの綺麗な花柄の袴を

着慣れないような歩き方で。

 

なんとなく恥ずかしいような

切ないようなこんな気持ちは

 

なんという言葉にしたらいいんだろう?

 

 

たしかにあの頃の自分は

今の彼女たちと同じ場所にいて、

 

でもその時なにを考え

なにを大事にしていたかなんてもう今では何も覚えてない

 

たかだか10年前くらいの出来事なのに

いや。

10年って結構な年月かな。笑

 

その中で

両親と歩く袴姿の女の子を見つけた。

 

その子のお父さんもお母さんも、

立派に成長して

背筋を伸ばして袴を着ている娘を

愛おしそうに

誇らしそうに

見つめながら歩いている。

 

でもその両親の優しい眼差しは、

車の中の私からは見えても

前を見てまっすぐ歩く彼女の目にはきっと映っていない。

そうだ。

あの頃の私も、

両親の想いや視線なんて

これっぽっちも気づいていなかったし、

それよりも大事なことが

他にいくらでもある気がしてた。

 

自分1人で勝手に大きくなって

いっぱしの大人になった気になって…

 

でも、

結婚して子どもを産んだ今なら分かる。

 

今日の朝見た

あの袴姿の女の子の両親の気持ちが。

 

あの時の自分を見ていただろう

私の親の気持ちが。

 

袴をきて卒業式に出られたこと。

 

それまで何回オムツを替えて、

何回熱を出したら看病して、

何回新しい環境に飛び込む我が子を心配して、

進学するのに必要な用具を揃えて、

身につけさせてあげたい環境を選んで

月謝を払って、

時には一緒に泣いて

叱って

褒めて

励まして

 

そんな毎日が積み重なって

 

大きく育ったということ。

 

 

今なら分かるよ。

 

そして

 

我が子のそんな日が来るのが

今から楽しみだと思う気持ち。

 

3月はそんな気持ちに気づかされる特別な月。